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頭痛Q&A

頭痛ってどんな種類があるの?

日本の頭痛事情

頭痛ほどありふれた症状はないと思いますが、みなさんも一生のうちに少なくとも一度くらいは頭痛を経験したことがあるかと思います。慢性的に頭痛を持っている人も結構いて、ある会社員と15歳以上のその家族の全員に行った総数2380名のアンケート調査によると、慢性頭痛は男性の23%、女性の48%にみられ、調査対象の37.5%もあったそうです。そのうち緊張型頭痛が78.4%、片頭痛が5.6%、群発頭痛が0.8%、その他の血管性頭痛が13.5%、分類不能が1.7%だったそうです。

さっそくいろいろな種類の頭痛が出てきましたが、どのような種類があるのか国際頭痛学会による分類を基に簡単に説明しましょう。
下の表をみていただけると分かりますが、大きく分けると機能性頭痛、症候性頭痛、神経痛、その他があります。

機能性頭痛1.片頭痛
2.緊張型頭痛
3.群発頭痛および慢性発作性片側頭痛
4.器質的病変を伴わない各種の頭痛  
症候性頭痛 1.頭部外傷に伴う頭痛
2.血管障害に伴う頭痛
3.非血管性頭蓋内疾患に伴う頭痛
4.原因物質あるいはその離脱に伴う頭痛
5.頭部以外の感染症に伴う頭痛
6.代謝障害に伴う頭痛
7.頭蓋骨、頚、眼、耳、鼻、副鼻腔、歯、口あるいはその他の顔面・頭蓋組織に起因する頭痛あるいは顔面痛  
神経痛1.頭部神経痛、神経幹痛、求心路遮断性疼痛 
その他1.分類できない頭痛 

一般的な頭痛ってどれ?

一般的に片頭痛、緊張型頭痛はよく耳にすることがあるかと思いますが、これらの頭痛は機能性頭痛に入ります

そして、症候性頭痛の中には命に関わるものもあるのですが、ある統計によると頭痛の98%以上は命に関わる心配のない機能性頭痛と言うことです。

万能診断機器も歯が立たない? 

機能性頭痛については、これらの検査法ではまったく歯が立ちません

近年、CTやMRIの普及とともにこれらの機械が活用され、「万能診断機」のように錯覚されてしまいますが、頭痛の大部分を占める機能性頭痛については、これらの検査法ではまったく所見が得られず、診断の根拠にすることは残念ながらできないのです。

復習しましょう!

  • 頭痛の98%は、命に影響のない機能性頭痛!
  • 機能性頭痛は、CTやMRIを使っても原因を突き止められない!

頭痛の原因って何?

一般的に多い機能性頭痛

頭痛の原因と言ってもたくさんの種類の頭痛があり、そのメカニズムはさまざまです。ここでは、もっとも多い機能性頭痛である緊張型頭痛と片頭痛を例にあげ、そのメカニズムと原因をカイロプラクティックの視点から説明して行きましょう。

緊張型頭痛ってどんな痛み?

頭痛の中で最も多い頭痛

症状としては、圧迫されるような痛みで片側だけのこともありますが、2/3の割合で両側に痛みがでます。階段歩行などの日常動作によって増悪しないこと、悪心や嘔吐を伴わないこと、光や音の過敏症はないことを特徴としています。

緊張型頭痛のメカニズムは?

痛みを起す物質が筋付着部や靭帯にある末梢神経を刺激し、痛みを感じます

痛みのメカニズムは、簡単に説明すると後頭部や首にある筋肉が緊張を起こし血流が阻害されると、乳酸、ピルビン酸などの痛みを起す物質が出てきます。これが筋付着部や靭帯にある末梢神経を刺激し痛みを感じるのですね。場合によっては側頭部や目の裏に痛みが放散することもあります。ではなぜ筋肉が緊張を起こしているか。ここで注目したいのは神経のバランスなのです。

筋肉を緊張させる神経バランス
筋肉をそもそもコントロールしているのは神経。この神経、結構バランスが崩れてうまく働かなくなることがよくあるんです。神経のバランスが崩れると、結果として筋肉をうまくコントロールすることができなくなり、筋肉の緊張を生んでしまうんです。これが、緊張型頭痛の根本原因だったんですね。

ストレスも要因になっている?

神経のバランスの崩れの直接的原因になったり、または頭痛のきっかけになったりするものにストレスがあります

こんな実験を紹介しましょう。筋電図や血流を測定しながら暗算などをしてもらいストレスをかけると言う実験なんですが、この実験によると筋収縮にはまったく変化がみられないのですが、筋血流量が時として50%も低下したと言うのです。
したがって、少しのバランスの崩れで筋が緊張を起こしていると、強いストレスが引き金となって、たちまち酸素不足状態がおこり痛みがでてきてしますのです。

片頭痛ってどんな痛み?

症状は、頭の半分がズキンズキンと脈を打つように痛み、階段の昇降などにより痛みが増強し、悪心・嘔吐を伴います

痛みは4~72時間持続するが、発作がおさまればケロッとしている。一般的に若い女性に多く20~30代に集中しています。

片頭痛のメカニズム
片頭痛のメカニズムはまだいろいろな説があり、すべてが解明された訳ではありません。ただ大きなメカニズムとしては、何らかの原因により自律神経がバランスを崩し血管を収縮、または血管を収縮される物質を放出させるということなのです。

両方とも神経機能が原因?

神経のバランスがとても重要です

緊張型頭痛は筋に関連する神経、片頭痛は血管に関連する自律神経、両者とも神経のバランスが原因になっていることがわかりました。そのメカニズムはさまざまでも根本としてとても大きく関わってきているのは神経のバランスがとても重要だと言うことですね。

神経のバランスを崩してしまう要因
では、どのようなことが神経のバランスを崩してしまうのでしょうか。神経が直接影響されてしまう要素を下に挙げてみましたので見てみましょう。
■感情的ストレス
自分の感情から起こるストレス 「怒り、悲しみ、ねたみなど」
■化学的ストレス
生体に影響を及ぼす化学物質 「毒、ウイルス、細菌など」
■物理的ストレス
肉体的限界を越えた外力・姿勢、無意識的な不自然な姿勢 「ケガ、捻挫など」
これらの要素が、単独または複合的に作用して神経機能のバランスに影響を及ぼし、頭痛を生んでいるのです。まさに「頭痛の種」ですね。

復習しましょう!

  • 頭痛の98%は、命に影響のない機能性頭痛!
  • 機能性頭痛は、CTやMRIを使っても原因を突き止められない!

頭痛で病院に行くべき?

危険な頭痛もある!

頭痛のほとんどはCTやMRIでは分からない?
頭痛は、比較的ありふれた症状ですが、やはり頭に何か異常があるのではと思うと、一応病院で診てもらおうかと考えるでしょう。ただ頭痛の98%は命に関わることのない機能性頭痛で、この機能性頭痛はCTやMRIの検査法ではまったく所見が得られず、診断の根拠にすることは残念ながらできないのです。

危険な頭痛もある!
頭痛の中には、全体としてはごく少数ですが命に関わる可能性のある頭痛もあります。ここで、幾つか代表的な危険サインを紹介しますので、そのような兆候が診られる場合は、早めの受診をお勧めします。

突然の頭痛:突然、今まで経験したことがないような非常に強い頭痛。患者さんはよく「頭を後からいきなりバットで殴られたような痛み」表現することが多い。→くも膜下出血の疑い

朝、頭痛で目が覚める:睡眠時には呼吸が抑制的になるため、血中の二酸化炭素の量が増える。これにより脳血管が拡張をきたすため、脳の容積が増加する。→脳腫瘍、脳膿瘍、慢性硬膜下血腫の疑い

半身麻痺などの神経学的症状が伴う頭痛:脳の障害による可能性がある→脳血管障害、硬膜下血腫の疑い

発熱を伴う頭痛:脳内の感染症の疑い
激痛が半日以上続く場合:器質的疾患の疑い

復習しましょう!

  • 危険なサインと感じたら一度、病院で確認しましょう

根本的に治したい!アクティベータ療法に何ができる?

根本はやっぱり神経バランス

根本はやっぱり神経バランス。
さまざまな頭痛、特に機能性頭痛に関しては、その根本原因を掘り下げていくと、やはり神経の機能がとても重要になってくるということが見えてきます。神経機能がうまく働かなくなることが、さまざまな形で頭痛を起こすのですが、この神経の機能異常に最も注目しているのは、カイロプラクティック、その中でもアクティベータ療法です。

アクティベータ療法では、まず神経のバランスが崩れることで起こる筋肉の左右の緊張の変化を足の長さを使って分析します。
そして、神経のバランスが崩れているところにアクティベータ器を用いて非常に安全に刺激していくのです。この器具を使うことで従来、カイロプラクティックの施術でよく使われていた患者の体をひねる操作を必要としないのです。そうして関節にある神経を刺激することで、関節の機能も改善しカラダの部分的にかかっているストレスは取り除かれていきます。よくテレビなどで首をボキボキっと思いっきりひねる施術法が紹介されていますが、アクティベータ療法では一切行いません。過去に痛いおもいをした方でも安心して受けることができます。

近年、CTやMRIの普及とともにこれらの機械が活用され、「万能診断機」のように錯覚されてしまいますが、頭痛の大部分を占める機能性頭痛については、これらの検査法ではまったく所見が得られず、診断の根拠にすることは残念ながらできないのです。

一方、アクティベータの検査・施術法は、患者さんの神経のメカニズムを利用しているため、それらの機械では捕らえることのできない、カラダの機能異常を分析することが可能なのです。

予防も忘れてはいけません!

次に忘れてはいけないのは、しっかり予防。
神経バランスの崩れを生んだ原因をしっかり探してそこを改善して、やっと根本的な改善なのです。その原因になりやすい感情的ストレス・化学的ストレス・物理的ストレスをしっかりケアして、本当の健康を取り戻すお手伝いをしていきます。

復習しましょう!

  • 神経バランスを整えることで根本から改善
  • アクティベータ療法は、神経バランスを整えるスペシャリスト
  • 神経バランスを崩す原因まで徹底追究が大切

参考文献
内科 1998、4月号 南江堂
からだの科学 1998、203号 日本評論社
メリデル・ガッターマン カイロプラクティックマネイジメント エンタープライズ

文責:山中 英司B.C.Sc

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